防長史談会は、毛利家編纂所主任の中原邦平が中心となり、明治四十二年(一九〇九)六月二十七日、靖国神社境内能楽堂において誕生した、由緒ある歴史の会であります。
当時の賛助会員筆頭には、外務大臣や大蔵大臣といった要職を歴任した、井上馨の名前も見えます。
しかし、発会から五年が経過した大正三年(一九一四)、講義録などを収めた会誌が廃刊。その活動を終えました。
それから百年あまりを経た、平成二十七年(二〇一五)、「一度きりで終わらせず、学会に発展させられないか」ということで誕生したのが、 当会・防長史談会です。